アップローダーがファイルから読むのは二つの列だけです。アドレスと、希望する別名(エイリアス)。それ以外——グループ、タグ、UTM パラメータ——はフォームで一括分にまとめて一度だけ指定します。行ごとには指定できません。

ファイルを用意する前に押さえておくべきことはこれです。形式も上限も、あとで行が落ちる理由の半分も、ここから導かれます。

以下では、まるごと通るファイルの作り方、リンクごとに違うパラメータが必要なときの対処、一度に流せる行数、そして一部のリンクが作られなかったときの結果の読み方を扱います。

どんなファイルが受け付けられるか

CSV でも、ただのテキストファイルでも通ります。解析は寛容に書かれており、いくつか知っておくと余計な手間が省けます。

区切り文字は自動で判定されます。 アップローダーは先頭行を見て、カンマ・セミコロン・タブのうち最も多く現れるものを選びます。表計算ソフトから列をそのままコピーして貼り付けた場合はタブ区切りで届きますが、これもそのまま通ります。カンマ区切りで書き出した CSV も同様です。

見出し行は任意です。 先頭行が url、alias、link で始まっていれば見出しとみなされ、一括分には入りません。見出しがなければ、一列目がアドレス、二列目が別名です。

一列だけでも構いません。 一行に一つずつアドレスを並べただけの、区切り文字のない一覧も、そのまま受け付けられます。

url,alias
https://example.com/catalog/sale/shoes-2026,shoes
https://example.com/catalog/sale/bags-2026,bags
https://example.com/catalog/sale/coats-2026

カンマを含むアドレスは引用符で囲む必要があります。 CSV の通常の作法ですが、パラメータ付きの書き出しがつまずくのはまさにここです。

"https://example.com/search?tags=sale,new",sale-new

引用符がないと行はそのカンマで割れ、アドレスの切れ端が別名の側へ流れ込みます。値の内部で二重にした引用符("")は文字としての引用符を表します——これも標準の CSV どおりです。

空行は読み飛ばされますので、ファイル末尾の余分な改行を掃除する必要はありません。

別名は行単位で空にして構いません。上の例の三件目には別名がなく、その行にはコードが自動生成されます。別名のある行とない行を混ぜることも認められています。

リンクごとに違うパラメータが必要なとき

グループ、タグ、UTM パラメータは一括分の全体に一度で適用されます。一つのカタログや一通のメールを上げるときは楽ですが、一覧が複数の施策にまたがった途端に制約になります。

実用に耐える回避策が二つあります。

パラメータをアドレスそのものに書き込む。 UTM タグはごく普通のクエリパラメータなので、アドレス側に付け足せば行ごとに違えられます。

url
https://example.com/a?utm_source=newsletter&utm_campaign=june
https://example.com/b?utm_source=telegram&utm_campaign=june

この列を表計算で組み立てるのは、文字列連結の数式一つで済みます。

複数の一括分に分ける。 施策ごとに一括分を一つ:それぞれに自分のタグと自分のグループを持たせれば、あとで長い一覧を解きほぐす代わりに、グループ単位で数字を読めます。施策の数が少ないなら、この道のほうがたいてい綺麗に収まります。

一度に流せるリンク数

上限は三つあり、性質がそれぞれ違います。

いくつ
一回のアップロードの行数 1000
同時に走らせられるアップロード 3
API 一リクエストあたりのリンク数 100

ファイルが千行を超えるなら分割してください。上限を超えた行はそもそもアップロードに入りません。同時三件という数字は、未完了の処理に対する上限で、一日あたりの枠ではありません。一つ終われば次を始められます。

月あたりの量は別の話で、プランによります。無料プランには一括短縮そのものがありません。Pro では月 100 件まで——実際の一覧で試し、その量が本当に必要かを見極めるには十分です。Premium に月の上限はありませんが、一日 30,000 件という天井が効きます。

一部の行が作られないのはなぜか

悪い行が一つあっても一括分全体が取り消されることはありません。アップロードは最後まで走り、各行はそれぞれの結末を持ちます。状態は三つで、見分けられると役に立ちます。直し方が違うからです。

検査で却下。 行が検査を通らなかった状態で、ファイルを読み込んだ直後、まだ何も短縮していない段階で見えます。多くはアドレスの形が崩れている、別名が長すぎる、URL のあるべき場所に別のものが入っている、といったところです。

作成されず。 行そのものは正しかったのに、リンクが生まれなかった場合です。たとえば希望した別名がすでに使われていたときなど。

作成済み。 完了で、その行の向かいに短縮リンクが並びます。

よくある原因と対処:

見えていること 中身 どうするか
行が却下、アドレスは一見まとも スキームがない——https://example.com ではなく example.com 数式で列全体に https:// を足す
二行に一行が却下される カンマを含むアドレスが引用符で囲まれていない 値を囲む、またはセミコロン区切りで保存する
別名にリンクの切れ端が入っている 同じ原因:行が区切り文字で割れた 同じ
別名が切り詰められた 別名が許容より長い 10 文字以内に縮める
作成されず、別名が使用済み そのコードがすでに存在する 別名を変える、または欄を空にする
ファイルの行数より少なく読み込まれた ファイルが 1000 行を超えている ファイルを分割する

身につけておくと得な習慣:まずファイルの先頭十行だけ流してみることです。書き出し側の系統的な不具合——スキーム違い、区切り文字違い、余った列——は、十行でも千行とまったく同じように現れますが、解きほぐすのは桁違いに速く済みます。

一覧をプログラムが作っている場合

表計算を前にした人ではなく自社のコードがリンクを用意しているなら、API に一括メソッドがあります。一リクエストで最大 100 件、応答は要素ごとで、作成済み・作成されず・却下という同じ区分を持ちます。

ここに、ぶつかりやすい目立たない仕様があります。一括リクエストは、レート上限をリンクの本数ぶん消費します。一リクエスト分ではありません。 100 件の一括は 100 単位を引きます。そうでなければ一括メソッドが頻度制限の抜け道になり、一顧客が毎分数千本のリンクを作れてしまいます。残りの上限が一括分をまるごと賄えない場合、リクエストは全体として却下され、何も作られません。つまり残量は送る前に確かめるものです。

共通パラメータの振る舞いはフォームと同じで、defaults ブロックが各行に流し込まれ、行自身の項目がそれを上書きします。行の空の値は「未指定」を意味するので defaults の値が採られます——書き出しの空セルとまったく同じ扱いです。エンドポイントと応答の構造は API ドキュメントに記載があります。

できあがった一覧をどうするか

一括で作った短縮リンクは、一本ずつ作ったものと何も変わりません。それぞれにクリックの統計、地域、流入元があります。一括分に共通のグループを付けておけば、そのグループ単位で数字を読むのが楽になります。カタログ全体、あるいは配信全体がひとまとまりとしてどう動いたかが見えるからです。

大きな一覧でこそ元が取れる二つの手当て:

  • 自分のドメイン。 千本の一括なら、ドメイン名は読み手と千回顔を合わせます。配信の見え方のうち、無視できない部分です。つなぎ方と何が変わるかは独自ドメインの記事にあります;
  • タグ付けはアップロード前に、後ではなく。 すでに作った千本の UTM パラメータを後から変えるほうが、表計算で先にタグ付きの列を組み立てるより高くつきます。

まとめ

ファイルは一列か二列で組み、アドレスには https:// を付け、カンマを含む値は引用符で囲む。共通のパラメータは一括分に、違うものはアドレス自体に書くか複数回のアップロードに分ける。まず十行で試し、それから残りを上げて、行ごとの結果を読む。

機能そのものと手順の並びは一括短縮のページにあります。一括アップロードは有料プランの機能なので、最初の一括には Pro 以上のアカウントが必要です。