「火曜の午前11時に投稿しましょう」という助言には千通りの変種があります。そのほとんどはSNSのエンゲージメントデータ、つまり人がいつフィードを眺めているかに基づいています。人が実際にいつリンクをクリックするのかについては、公開データがほとんど存在しません。

自社のデータを見ました。12か月間で短縮リンク経由のリダイレクト723,783,029件です。

結果は予想と逆でした。リンクは明確な業務時間のカーブに沿って作られ、クリックはほぼ24時間均等に発生しています。 時間帯ごとの振れ幅は、作成が2.43倍、クリックが1.38倍。曜日はほとんど意味を持ちません。最良と最悪の差は10%です。

測定方法

データ: 直近12か月の723,783,029件のリダイレクトと6,768,413本のリンク。

時刻はすべてUTCです。 以下のカーブを読むうえで決定的な点であり、制約の節で改めて触れます。

リンクの作成時刻は、そのリンクで最初に記録されたリダイレクトによる近似です。リダイレクト統計に作成日時は含まれていません。

除外処理: 一切行っていません。テスト用リンクも運用上のリンクも自動化トラフィックも標本に残しています。

支配的な国は存在しません。最大の国でリダイレクトの28.5%、2位が19.3%です。読者は世界中に散らばっており、これが以下すべての鍵になります。

作成と消費の対比

UTC時 クリック 作成リンク
00 4.44% 2.77% −1.66
01 4.40% 2.79% −1.61
02 4.47% 2.89% −1.58
03 4.50% 2.67% −1.82
04 4.26% 2.54% −1.72
05 3.92% 2.94% −0.97
06 3.57% 3.06% −0.51
07 3.39% 4.12% +0.73
08 3.35% 4.47% +1.12
09 3.46% 5.07% +1.61
10 3.57% 4.99% +1.41
11 3.87% 5.21% +1.34
12 4.14% 5.25% +1.11
13 4.27% 5.82% +1.55
14 4.43% 5.87% +1.44
15 4.61% 6.18% +1.57
16 4.42% 5.25% +0.83
17 4.29% 4.66% +0.38
18 4.38% 4.54% +0.16
19 4.39% 4.27% −0.12
20 4.32% 4.04% −0.28
21 4.62% 3.85% −0.77
22 4.52% 3.54% −0.98
23 4.43% 3.19% −1.24

2本のカーブは同じ全世界の標本から、同じ方法で集計したものです。それでも挙動はまったく異なります。

リンク作成は教科書どおりの勤務日です。 04:00に底(2.54%)、07:00から上昇し、15:00にピーク(6.18%)、夜に向けて低下。底からピークまで2.43倍。

クリックはほぼ平坦です。 08:00が最小(3.35%)、21:00が最大(4.62%)。振れ幅はわずか1.38倍で、半数の時間帯が4.2〜4.6%の帯に収まります。

これは単なるタイムゾーンの副作用ではありません。両方の標本は同じ国々に分布しています。もしタイムゾーンの足し合わせが原因のすべてなら、2本のカーブを同じように平坦化するはずです。差は別のところにあります。リンクを作る人は少数で、いくつかの国に集中している。一方、読者は多数で、あらゆる場所に住んでいる。 あなたは自分の時計で公開します。読者はそうではありません。

最も象徴的なのが08:00と09:00 UTCです。リンク作成がクリックを最も大きく上回る時間帯(+1.12、+1.61ポイント)であり、同時に一日でクリックが最も少ない時間帯でもあります。生産のピークが消費の谷と重なっています。

曜日はほとんど関係ない

曜日 リダイレクト数 構成比 平均との差
103,607,360 14.31% +0.2%
101,607,204 14.04% −1.7%
102,834,699 14.21% −0.5%
104,182,942 14.39% +0.8%
109,494,541 15.13% +5.9%
102,741,696 14.20% −0.6%
99,315,936 13.72% −3.9%

最良と最悪の差は1.10倍。金曜が実際にやや良く、日曜がやや悪いのは事実ですが、その「やや」の大きさは正しく捉えるべきです。投稿を日曜から金曜に移して得られるのはおよそ10%。一方、見出しの良し悪しの差は倍数で効きます。

曜日と時刻を掛け合わせると、週で最も混む枠は月曜15:00 UTC(5,175,606件)、最も空く枠は木曜08:00(3,305,798件)。差は1.57倍です。読者が国際的に分散している場合、完璧なタイミングで得られる利得の総量はこれだけです。

デバイス構成は一日の中で変わる

スマートフォンとパソコンの比率は一定ではありません。

UTC時 スマートフォン パソコン
03 56.84% 35.86%
08 43.96% 44.28%
13 54.43% 35.77%
20 56.98% 34.35%

スマートフォン比率は13ポイント動きます。43.96%から56.98%です。そして一日のうちパソコンがスマートフォンを上回る時間帯はちょうど1つ、08:00 UTCだけ。これは一日のクリック最小値と、リンク作成の急増が重なる、まさにその時間帯です。

言い換えれば、読者が主にパソコンの前にいる唯一の時間帯は、最もクリックが少ないその朝の時間帯だということです。

ここから導かれること

読者が国際的なら、公開時刻の最適化はやめてください。 得られる利得の全量は週の最良枠と最悪枠の間の1.57倍で、しかもぴたりと当てた場合の話です。「そこそこの時間」と「良い時間」の現実的な差は数ポイント。同じ労力を見出しに、あるいはリンクそのものに注いだほうが返りは大きくなります。

自分の時間割を読者の時間割と混同しないでください。 作成カーブが示すのは、09:00から17:00 UTCに公開している人々です。クリックカーブが示すのは、終日、とりわけUTCの夕方から夜にかけて読んでいる人々です。別のタイムゾーンにいる別の人々であり、前者が後者を支配することはありません。

曜日は計画する必要すらありません。 最良と最悪の差10%は、日程変更を正当化しません。

ランディングページがスマートフォンでどう見えるか確認してください。 モバイル比率は一日のどの時間帯でも44%を下回らず、最大57%に達します。朝の「パソコンの時間帯」でさえ、ほぼ半分です。

期限のあるものへのリンクなら、夜間の読者を忘れないでください。 03:00と04:00 UTCのクリックは一日の4.50%と4.26%で、09:00より多い。「あなたの時間で深夜に終了」するキャンペーンは、一部の読者にとっては勤務時間の真ん中で打ち切られます。

制約

時刻はUTC、読者は全世界です。 これが中心的な制約であり、回避する方法はありません。クリックカーブの平坦さは、多数のタイムゾーンを合算したことによる性質です。読者が単一の国に集中している場合、あなたのカーブはここに示したものよりはっきりと山谷が出るはずで、「タイミングはほぼ関係ない」という結論はあなたには当てはまりません。 どの程度はっきり出るかは本データからは判定できず、国別の分析が別途必要です。

自動化トラフィックを除外していません。 クローラー、メッセンジャーのプレビュー取得、監視は24時間動き続け、性質上均等に分布します。観測されたクリックの平坦さの一部は、それに起因している可能性があります。この割合を手元のデータで見積もることはできず、本調査の実際の弱点です。

作成時刻は初回クリックによる近似です。 事前に作成し後から公開したリンクは、作成カーブを実際より右にずらします。

タブレットは分離されていません。 判定器が個別に分類しなかったため、スマートフォンとパソコンに振り分けられています。本データからタブレット比率は得られません。

単一サービスのデータです。 読者構成やリンクの種類は他所では異なります。


短縮リンクはごく普通のHTTPリダイレクトであり、そこに何を付与するかは、いつ送るかより重要です。リダイレクトがどこから来たかを知るには、時刻の推測ではなくUTMパラメータが必要になります。アドレスを長く自分のものとして保ちたい場合の考え方は独自ドメインの短縮リンクで扱っています。